1/7に雪が降りしきる中、小水力発電関連事業として、南砺市利賀村上百瀬、百瀬川の谷筋にイワナの発眼卵放流を行いましたが、その確認作業を3/24と本日、5/8に行いました。
3/24、百瀬川支流の周辺は、2mを超える雪がまだ残っている状況で、発眼卵放流場所に入っていくのが、非常に困難な状況でした。
発眼卵放流の実施の際に、500粒程度の発眼卵を虫かごに入れ、虫かごは網目の細かいネットに入れて埋設しました。網目の細かいネットからふ化した仔魚は出ていけない状態となっており、さいのうの残っているイワナ仔魚が多く確認されました。虫かごの中に残っている死卵の数は、確認できただけで5粒、もちろん流れが強い時など、死卵が崩れて確認できなくなったということも考えられますが、ネットの中に残っている仔魚の数からも高いふ化率(約99%)であり、浮上まで順調に成育していたものと考えられました。

3/24に回収した虫かごと一緒に埋設した水温ロガーから、1/7~3/24までの百瀬川支流の河川水温は、最高6.16℃、最低0.56℃、平均3.41℃でした。この計測データから、1/7に積算温度370℃で埋設した発眼卵は、2/11に480℃でふ化し、その後、平均水温が6℃と想定すると5/8に900℃で浮上すると推測されたので、本日、イワナ稚魚の確認作業を実施しました。
5/8、多くあった雪はなくなり、発眼卵放流場所には、すんなり入れましたが、雪解けの影響か増水中でなかなか採捕が難しい状況でした。
10時の水温は、8.5℃、最初の30分は、なかなかイワナ稚魚の採捕がありませんでしたが、緩みの石の間にじっとしていた思われるイワナ稚魚2尾、カワゲラ、カエル、サワガニなどが確認できました。イワナ稚魚はさいのうの吸収も終えて、餌を食べている様子もありました。