庄川では2007年より漁業者(漁協組合員)および遊漁者(一般の釣り人)によるサクラマス漁業が行われるようになり、富山県内外から多くの遊漁者が訪れるようになりました。
今年は、19年目となりますが、2007年から2024年の18年間の竿釣り者数は、116名~292名の範囲にあり、平均は191名となっています。2025年、漁業者は40名の竿釣り者がおり、4/20現在では、フィッシュパスにおいて、62名の遊漁者に遊漁証を購入していただいています。販売店での購入者数と今後の売れ行きは、まで分かりませんが、2025年は、参考として、希望的推定値200名としています。
現在、庄川は、毎秒約150トン~200トン以上と水量が非常に多く、釣り人も少ない状況ですが、4/20時点で、51尾のさくらます釣果が確認されています。2016年からのアンケート調査で得られた推定釣果尾数と4/20時点で確認のあった尾数を比較のために掲載させていただきました。2023年の豊漁は記憶に新しいところではありますが、2020年~2022年の大不漁、昨年も2019年以前の水準からは、少ない状況でした。4/20時点での釣果数を見る限り、今年度は、釣果が良い状況と思われます。 富山県水産情報システム http://www.fish.pref.toyama.jp/TSWKCGI_KN.aspx より得られた富山湾のさくらます漁獲量 ( kg ) と庄川の推定釣果尾数 ( 尾 ) を照らし合わせてみました。県内沿岸海域では、主に定置網によって漁獲されています。1985年から1986年には20トン以上の漁獲がありましたが、近年は激減しており、過去の漁獲量が多かった年は、2~3月に多く獲れていましたが、近年では、4~5月に多くなる傾向となっているようです。
沿岸海域で漁獲されるさくらますの中には、越冬のため富山湾付近まで南下してきた秋田県など日本海北部地域由来のさくらますが混ざっているとの報告もあり、全てが富山県内河川、庄川へ遡上するさくらますとは限りません。2016年や2017年のように富山湾の漁獲量と庄川の釣果の傾向が必ずしも一致するとは言えませんが、2018年~2024年では、近い傾向を示していますし、富山湾の漁獲量が多いに越したことはありません。
今シーズンは、4/22時点で、富山湾さくらます漁獲量は、1,329kgとなっており、これからの4月、5月の漁獲量次第ではありますが、富山湾さくらます漁獲量はそこまで悪くなさそうです。
現在は、増水中ですが、庄川に多くのサクラマスが遡上してくれていることを願って、今後の釣果を期待したいところです。
(S.T)